残念ながらGurobiが特定のマシン上でどのように動作するかを予測することは困難です。一般的にソルバーは高速で低レイテンシなCPUと広帯域なメモリから恩恵を受けます。例えばシングルスレッドにおけるCPU間の比較には、このようなベンチマークが公開されています。また、並列計算に複数のコアを利用することで性能が向上することがありますが、これは問題に大きく依存します。
パフォーマンスはメモリ(RAM)の量にも影響を受けます。物理メモリ以上の領域を必要とするモデルは、パフォーマンスに大きな悪影響を及ぼします。サイズの小さなモデルだとしても、探索の分枝木が大きくなるような場合には多量のメモリを必要とすることがあります。このような場合NodeFileStart パラメータを利用することで、ノード情報を圧縮してディスクへ書き込み、メモリを解放することができます。DDR5など、より多くのチャンネルを持つメモリでは、データのスループットが向上するため。シングルチャンネルのRAMよりも推奨されます。メモリのベンチマークも公開されています。
可能な限りにおいて、各種ベンチマークで実際のパフォーマンスを確認することを推奨いたします。
一般的なガイドライン: 大規模なMIPを並列で求解する場合、可能な限り、高速なクロックを持つCPUシステムを利用し、高速なメモリを使用し、メモリチャンネルをフルに活用することが最善です。例えば現在のIntel Xeonシステムは1CPUあたり最大6チャンネルをサポートし、現在のAMD EPYCシステムは最大8チャンネルをサポートしています。デスクトップおよびローエンド・サーバー構成では、一般的にチャンネル数が少なくなっています。